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刹那主義にとって時間は大切なんです。
by higasia
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その日、その時が楽しければいい。
あの日あの時に戻りたいなんて思わないようにしたいね。

生きていれば色々あるけどさ。
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人を好きになるという感覚。

相手は取引先の社員。
しかも年齢は22歳。親子ほど違う。
勿論、最初はそんな感情なんて、これっぽっちも無かった。
いつからだろう?彼女が私の頭の中から離れなくなったのは…。

時々食事をするようになった。
二人きりではない、そのA子にR子と私で三人で。
一番年下のA子はいつもおとなしい。
決して嫌々付き合っているわけではないようだ。
こちらから話しかければ、答えてくるし何よりメールの中の彼女はいつも饒舌だった。
きっと私に限らず面と向かって話せない分、メールで挽回していたのだと思う。

ある日思い切って二人をドライブに誘ってみた。
行き先は京都。
三人だったから安心だったのだろう、二つ返事だった。
私服姿の彼女は、いつもより尚更若く見えた。
「どういう関係に見られるだろうか?」と聞くと
29歳のR子は気を使って「何とか兄妹かな?」と笑って言い、A子ははっきりと「親子でしょう」とこれまた笑って言った。
18才も違えば、当たり前なんだけど内心はショックだった。

折角、京都に来たのだからと昼は有名な豆腐料理店で昼食をとった。
一品づつ料理をデジカメで写真を撮っていたA子、私とR子は正直豆腐づくしにうんざりしていた。
途中、R子がトイレに席をたった時に私は何気なく彼女に話しかけてみた。

「今度はA子と二人でドライブでもするかぁ?嫌だよなー?」もちろん最後の言葉は照れ隠し。
意外な返事が返ってきた。
「そんなことして、一番こまるのはヒガシさん(私のこと)でしょ?」
その時の自身のリアクションは覚えていない。

帰りに滋賀県山東町の“ほたるまつり”に寄った。
A子が去年友人ときた時に、物凄いほたるの数に感動したらしい。
だが今年はさっぱりだった。

その時私の脳裏にひとつの思いが駆け巡った。
≪そうだ、今度ここにA子を誘って来よう≫と。

結論からいうと、この夢は叶わなかった。
土壇場になって彼女はR子にも声をかけたからだ。結局、天候も悪かったからほたる見物はやめて三人で食事となった。
後になってわかったのだが、人見知りをするらしい彼女は私なんかと二人きりになるということが到底できなかったようだ。

それは後日彼女を夕食に誘った時にわかった。
この日も直前までは、そのつもりだったのに突然彼女からのメールで断りが入ってきたのだ。

「すみませんが、私はお話が下手なので二人でいてもつまらないと思います。今日の食事会は見送らせてください。」

それ以来、三人での食事会も途絶えた。



そんな彼女は来月その会社を退社する。(前から聞いていたことだけど)
そうなれば、ほぼ永遠に彼女と顔を会わす機会はなくなるだろう。

彼女に私の気持ちを伝えるべきか…。
いや迷惑をかけるだけだろう。

ただこのまま何事もなかったように別れていくのもしのびない。
どうしたらいい…。
いい年をして恥ずかしいが、人を好きになるという感覚自体が久しぶりなだけに対処法が見つからない。

『送別会でもしようか。』というメールに了解メールが彼女から届いた。
勿論、その言葉の中には “みんなでね!”という暗黙の条件があることも、十分にわかってはいるけれどね。

あと何日だろう、彼女の顔を見れるのは。
彼女の声が聞けるのは。
彼女とメールで出来るのは。
by higasia | 2005-07-26 00:20
<< 花火の約束。 疲れたなんて、言いたくないけれど。 >>