刹那主義にとって時間は大切なんです。
by higasia
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その日、その時が楽しければいい。
あの日あの時に戻りたいなんて思わないようにしたいね。

生きていれば色々あるけどさ。
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懐かしの寿司屋

「お昼どこか食べに行きましょか」客先で声を掛けられて
一緒に商店街を歩き始めていると見覚えのある一角に辿り着いた。
『ま、まさかここは!あの店じゃないか!!』と驚いていると、Tさんは
店先のメニューを覗いている。
「この店にしようか?」
『え〜っ!』と声を上げる訳にもいかず躊躇していたが、回りを見渡しても
らしい店も見当たらない。

諦めて後をついて入った店には実は苦い想い出があったのだ。


そこは寿司屋。
名前も忘れてしまった。(出る頃には泥酔状態だったし)
15.6年くらい前だったろうか、下請けのデザイン会社のI社長に連れられて
入ったのだった。
7時の待ち合わせに遅れること2時間。
遅れてすみませんと暖簾をくぐると、カウンターにI社長夫妻が並んで座っていた。
他に客はおらず店の中がひんやりと涼しかったのはしっかり憶えている。

「おぉ遅かったじゃないか、ヒガシくん(私)。こっちはいい加減出来上がってしまったぞぉ〜。」
よく見るとお二方ともかなりの酩酊状態。
「遠慮なく何でも好きな物を頼みなよ」
実は私は寿司屋で飲んだ経験が少なかったので、
何をどう頼んでいいのか迷ってしまっていたのだが、これでは恥を掻くと思い
「じゃ大将にお任せします」困った時はお薦めの品を任せるに限る。
とここまではよかったのだが。。。

「はい、お待ちっ!」
出てきたのは刺身の盛り合わせ。
空腹だった私は言葉通り遠慮もせず食べ始めた…が間もなく。

「どうだい?兄ちゃん。うちの肴は?」と赤ら顔で大将が聞いてきた。
『美味しいですね、この鯛なんてコリコリして歯ごたえあるし』と答えると

「何だって?鯛だと?お前さんこれを鯛ってか?」
『えっ?違いました?』と私。
赤い顔が茹蛸のように更に赤くなったと思ったら
「鯛と平目の区別つかねえ奴にうちで寿司喰う資格はねえんだよ!
I(社長)のお連れさんていうから今日の所は我慢してやるけど、じゃなかったら
けえってもらうとこだ!」と喚き始めた。

吃驚したのは私以上にI社長だった。
私がこの手の揉め事にキレる事を知っている社長は慌てて隣にやってきて
「ヒガシくん、すまん。大将酔っ払ってるんだ。我慢してやってくれんか」と
肩を抑えてきたのだった。
怒りで震える体をアルコールで抑えてその場は乗り切ったが
後で聞くと、この大将はいつも酒を飲んでいて客によく絡むらしいとのことだった。
こんなことで店が続くのかなと酔いながらも不思議に思っていたのを思い出す。



久し振りに入ったその店は作りこそ変わらなかったけど
寿司を握る大将が違っていた(ホッ)

食べ終わって話しかけてみた。
「昔とオーナー変わりましたよね?」
「あぁ、かなり前ですけどね。前の店は15年ほど前に閉めましたから」

身内だったらと思いそれ以上の話はしなかったけど、私が行った後には
すぐ閉めてしまったらしい。
あんな振舞いしては当然だろうけど。



『魚を調理してるのなら兎も角、切って出してるだけで何を威張ってるんだ。
 偉いのはお前じゃ無くて魚の方だろうが!2度とくるかこんな店っ!!』

「帰り際にそういったの憶えてる?」とI社長
『やっぱり言っちゃったの?』と私。
「包丁持って追いかけてこないか心配だったけどね。向こうも奥さんが体張って
止めていたからな」
人の事を言えたものではない。

あれからI社長からのお誘いは決まって
焼肉か焼き鳥屋に変わっていったが
もう大丈夫。
最近の私はくるくる回る寿司屋で鍛えてますから
鯛と平目の違いは瞭然です。

しかし私の近くでは寿司屋が本当に減ってしまった。
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by higasia | 2006-10-23 20:10 | お酒
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